大谷資料館 同じ素材で床・壁・天井を囲い込む大空間の建築
大谷石の採掘場ですから、大きな岩の山を掘り進んで、そこに空間ができていったわけです。
普通の建築とは異なる手順でできた空間ですが、これぞ本物の建築だと思いました。
今は、このような逆の手法で建築を造る建築家も増えてきましたが、やはり無垢の素材の魅力がここにはあると思います。
こちらは、フランクロイドライト設計の帝国ホテルの装飾された柱と梁。
柔らかく、加工しやすい大谷石だからこそできる意匠です。
神殿のような通路
歩いている人の大きさから、この空間の大きさが想像できます。
壁には石を削るのみの跡が彫刻のように残ります。
立体的になっているのも面白い
ところどころに、外の光が注ぎ込む場所があり、外光を感じることができます。
トップライトからの光
この大谷資料館は、様々なイベントにも利用されています。
猛暑が続いていますが、この中はヒンヤリ。また行きたい。
素晴らしい空間体験でした。