建築に何が可能か 原広司展
国立建築資料館で開催中の原広司「建築に何が可能か」展を見てきました。
何もない空間に一つ窓を開ける。
そこから見えてくる世界をひろげ、建築は成立する。
有孔体と浮遊の思想を追い続ける建築家原広司氏のこれまで手掛けた建築の数々を改めて勉強できました。
空を表す透明なアクリル板と大地を表す白いスチレンボードの間に原さんが今まで設計した建築が規則性なく、並べられています。
形のはっきりとしない靄のような建築群。
沢山のスケッチは、頭の中に描かれたコンセプトを基にして展開していきます。
ダイナミックな北海道札幌ドーム内観パース
グラウンドを上から眺める空中に浮いたキューブが見えます。そこへのアプローチもワクワクしますね。
長野県飯田美術館断面
天空と呼応する屋根ライン。多層にわたる明るいホワイエが楽しそうでしょう。
自然の中の建築。豊かな緑と呼応する、はっきりした形のない建築
集落のような沖縄の小学校
ずれながらも連続して重なる屋根
大阪のランドマーク、梅田スカイビル。コンペの時の断面
2つの超高層ビルに挟まれた「間」の空間を貫く斜めに走る通路。そして空中庭園へと繋がります。
斬新なアイデアです。