スリランカ世界遺産キャンディの仏歯寺を参拝する
スリランカの世界遺産キャンディーの街と仏陀の犬歯を納めてある仏歯寺・ダラダー・マーリガーワ寺院は、毎日3回礼拝が行われ、仏舎利を拝めることができます。今回は夜にその仏陀の歯が公開されるというので7時から参拝しました。
ライトアップされた塔を見ながら中に入って行きます。
この塔は図書室。この裏に本殿があります。
手前は海の波を表し、その向こうの柔らかい連続山形壁は雲を表しています。そのはるか高いところに仏の世界が拡がります。
建物はお濠が巡らせてあります。
まず入るとこのドーム状の通路。階段を昇って進みますが、この左側の高いところは、実はおおきなインド象にその仏舎利を載せる為のステージです。年に一度仏舎利は寺から出され、像に載って街を練り歩き、その年の豊作を祈る祭りが開かれます。
ドームに描かれたその儀式の様子。こんなふうに、ゾウも着飾り、行進します。
ちょっと狭いドームをくぐり、大きなホールへと導かれます。
半外部空間。本堂の廻りをぐるりと廻ることができます。
仏舎利を拝むために上階へと登る階段
本堂の軒。装飾がライトアップされて豪華
仏様が並ぶホール。日本からの仏様も贈呈されています。
壁の上部には、仏歯がインドからここスリランカに渡ってきた物語が絵で飾られています。
このお寺はスリランカの人々にとっては最も重要な場であるのです。
仏舎利の写真はタイミング悪く撮れませんでしたが、多くの信者さんがこの時間でも訪れ、願い事をされていました。
長く続いた習慣もイギリス植民地時代に一度中止になりました。そのため、豊作だった作物が雨が降らず、大変不作となり、スリランカの人々はこのお祭りを再開してもらうよう英国人と協議しました。ここは、このお祭りをやってもよいと約束した調印の場だそうです。大きな屋根が、木の列柱の上に載る、シンプルな建物ですが、威厳が感じられました。