アマン東京 和を感じるシックでクールなホテルロビー
アマンといえば、絵を見るような美しい景色に溶け込むリゾートホテルと、最高のサービス、おもてなしが頭に浮かぶのですが、そのアマンが東京に初めての都市型ホテルとして出店しました。
アマン東京がそのホテル。設計は世界のアマンリゾートの多くを手掛けるケリーヒルです。直線的でしかも暖かさが感じられるデザインで訪れる人々を魅了し続ける建築家です。
大手町のオフィスビルの高層階にありますが、まずは1階からエレベーターでロビーへと向かいます。
扉が開き、受付カウンターを見ながら進みますと、目の前に天井が思いっきり高いホテルロビーが迫ってきます。
何といっても驚くのはそのホールの大きさと天井の高さ。しかもこの天井が光天井なんです。
圧倒されながらもよく見ますと、和紙でできた天井で、光は柔らかく行燈のような感じです。
しっかりと天井を捉えたのちにホール全体を落ち着いて見てみます。
壁は玄武岩という表面がざらりとした黒い石。柱もその石が貼られ、トーンを落とした渋い内装だと気付きます。床もグレーの石
丸の内、皇居を望む大きな開口部からは光が大量に注ぎ込まれます。この日は曇りだったのでこの程度の明るさでした。
黒いインテリアの中に、優しいナラ系の色の木の造作が配置されています。
カウンター状の床には琴が置かれ、着物を着た演奏者が琴の音をホール全体に響き渡らせています。段差を設けることで、ホールの部分が少し低く感じる。その方が落ち着きますよね。窓側の方のスペースは床が上がっていることで、大きな一つの空間の中に、微妙な領域の違いを感じさせてくれます。
正面の大きな壁は木の壁。そしてホール中央には黒い石の大きな器と水盤
その水盤の中には生け花
水は循環していて、常に動いており、淵から落ちていく水の音が聞こえます。
水盤の底も黒い石なので、非常に深い感じがします。
水盤に移る窓からの光。
久しぶりに見た、ハイグレードな空間です。