岩手県住田町役場庁舎 杉とカラマツを用いた大規模木造建築
岩手県の住田町にできた木造庁舎を見学しました。今日本の木材、特に杉は50年ものが多く存在し、どんどん活用できる時になっています。林業の衰退と外国材のローコストに押されて、使われない材が余っています。国はそのところを少しでも活用すべく、大規模建築にも木造が使えるように実験を繰り返し、ようやく木造大規模建築ができるようになってきました。外来材も仕上げに使うものは値上がりし、これからはもっと高価になるでしょうし、日本にある昔からの材料を使わないのは今からの時代にそぐいません。
どんどん木を使った建築が増えていけば、それはそれで街が少しでも良くなると思います。
住田町庁舎は木造2階建て。屋根は3本の木をトラスに組んだ大きな梁によって構成されていて、外部のみならず、内部空間にもその形態が表現されています。
壁はラチス材として耐震性をもたしています。
町民が集うエントランス吹き抜けホール
木造大空間です。大きな杉の丸太の柱が象徴的に配置されていました。
講演や演奏会が開けるホール
やっぱり木造建築は、木の優しさが感じられて良いと思います。