京都工房チェリデザイン ガラス工芸作家 徳力竜生の世界2 ポップなステンドガラス
もう一枚ステンドガラスを製作してもらいました。
こちらはキッチン側の窓。都心においては、敷地も限度があり近隣さんも近くでお互いの窓からプライバシーが守れないということは良くあります。でも光は入れたいし、ただのスリガラスでは味気ない。さらに絵の額のようにガラス自体を芸術品として楽しめると、生活が豊かになりますよね。ステンドグラスは、太陽の位置によって見え方が刻々変化します。そんな時間を楽しめるのも良いですよね。
鉄平石の石の壁の向こうがキッチンです。キッチンのパネルの仕上げ材はブビンガ。特徴のある木で、板自体の文様に深みがあり、存在感があります。手前の石の壁が主張する壁でありその力強さに負けない素材で、お互いを引き立たせています。そこの壁に放たれた窓。窓の下は、家事スペースでパソコンやFAXを置いて作業できるようになっています。
色の無いリビングのステンドとは違い、色の入った色ガラスを散りばめたもので、左側のペプチド螺旋構造のような模様は生化学のお仕事をされているオーナーさんの想いが組み込まれています。
色の無い文様だけの白ガラスをベースに、色の付いたガラスを丸くカットして意味ある形として配置したデザイン
こうして見ますとベースに使われているガラスもいろいろあることが判ります。
花の形や、人の形を模ったステンドガラスや、色ガラスを沢山用いたステンドガラスは沢山あり、デザインも様々なんですが透明無色の板ガラスを何枚も使い、そのガラスの持つ独特の文様で作り上げたこのステンドガラスはとても品も良く、飽きもこない優れたものだと感じました。
徳力竜生氏は、今日まで六本木の新国立美術館で開催中の日展にも出品され、そのガラスを用いた工芸品が見事特選を受賞されています。お時間ある方は是非
みて頂き、ガラスのもつ奥深さを感じて頂きたいです。