金沢市長町武家屋敷跡 野村家 庭を眺める大きな窓
この野村家には茶室がありますが、それが2階なんです。普通は1階。茶室に入るまでの動線(道のり)は極めて大切で、茶室という一つの別世界に向かう中で、自然の景色を眺め自分の身を置くことで、綿密に計算された造園から大きな風景を想像し、こころを静める。それが2階になりますと、そこまでの動線は階段ということになりますかね。で、この階段が普通ではないところが面白い。
茶室へと向かいます。
壁をとってしまえば、自然の中の石階段
美しい庭が見えるように開口部は大きくとられています。
こちらは、腰掛もあり、ここから庭を存分に楽しめるようになっています。
和室の床の間は、紅葉の1枚板
天井は初めてみましたがその風合いを楽しむために、桐の板の上に神代杉という土の中に長い間あった杉を貼ったもの。そこに緑松の竿が入っています。茶室は主人の好みなので、いろいろな材料が楽しめます。