和倉温泉加賀屋 館内は美術館 楽しい解説が見事
置いてあるもの、全てが本物。廊下や宴会場、大浴場の壁などあらゆるところに美術品が飾られていますが、そのどれもが能登・金沢の芸術家の作品。しかもその道の先生の作品が多く飾られています。館内の美術品を紹介してくれる館内ツアーがあり、それに参加しました。一つ一つの作品を丁寧にしかもユーモアを交えて説明して下さり、少し美術品を見る目が肥えた気分になりました。
祭り小屋のなかの壁パネルに描かれているのは輪島塗の獅子舞の絵
西塚栄治・西塚龍作
廻り舞台になっていてせり上がるそうです。また、その輪島塗パネルの奥は宴会場になっていて、このパネルは開閉式。空けますとこの祭り部屋と宴会場がひとつに繋がるという仕掛け。楽しいー!
文化勲章受章者大樋長左衛門作 大樋焼き花さしです。
ろくろを用いないで、へらと手で形を作り出す。その形は暖かさを感じるなんとも言えない雰囲気を醸し出していました。
久谷焼陶工人間国宝徳田八十吉作
久谷焼の色鮮やかな絵に対して色を表現した奥の深い作品がならびます。
人間国宝隅谷正峯作 日本刀
相撲の横綱輪島関が土俵入りの時用いた日本刀
加賀友禅の着物で初代女将が着ておられたそうです。
模様は、永遠の創造を表すアラベスク模様。黒い帯にも入ります。なんというカッコ良さ。
加山又造画伯の花月。しだれ桜の花と月の絶妙なバランス
その他にも名作が並ぶ、美術館のような旅館です。