エリエルサーリネン フィンランド ヘルシンキ中央駅 宝石のような手作りの美しい駅舎
ヘルシンキ中央駅は多くの国や地方からの線路が集まる終着駅ですが、地下鉄も通りまさにヘルシンキの交通の要になっています。朝、夕の利用客も多いのですが、アナウンスなどほとんど無く、静かな雰囲気なんです。高く大きなドームの空間に囲まれたこれぞ駅という感じ。大きく放たれた開口部からは、市民が待ちに待った夏の光が注ぎ込みます。
寒冷地なのでガラスが2重になっているので、光も柔らかい感じ
ドーム開口部回りの装飾は、アールヌーボーの有機的で優しいデザインです。
こちらは、切符売り場の出入り口
細かな細工の施された美しい開口部
細かなデザインには職人技が冴えます。古典主義からの脱却を計り、フィンランドらしい流れを作り出そうと、サーリネンは、コンペ勝利後、大々的に変更をかけたそうです。
長距離列車の切符売り場 みどりの窓口的なところでしょうか。
貴族サロンのような佇まいです。
大きな樹木が手を伸ばしたような装飾された柱と梁。
突き当りの壁もまた見事な芸術品です。
こちらは、コンコースへの出入り口
通り抜けたところが、プラットホーム一杯に拡がる内部のコンコースとなっていて、ここの出入り口からプラットフォームに出ます。
しばらくの間、プラットフォームには屋根が無かったので、この長いコンコースが待合等に使われました。それにしても立派な建物です。