フィンランド オタニエミチャペル 森の中の十字架 ハイブリッドでシンプルな架構
三角屋根の大きなハイサイドからは光が礼拝堂の中に注ぎ込みます。
屋根を支えるのは木と鉄の斜材によるハイブリッドなトラス構造。細い部材で繊細な感じです。
壁は煉瓦造でその上の屋根が木造というシンプルな形態
大きなトラスを繋ぐ横の部材が無いので、実に明解でシンプルに見えます。これも地震が無いからでしょうね。
トラスの間に貼られた天井板は松でしょうか。細い材を用いたことで、方向性が強調されて、目線も自ずと先の大開口に流れていきます。
大きなハイサイドライト
そして森に開かれた大開口
その森の中に象徴的に建つ十字架
太陽の位置を計算し、丁度太陽の光が十字架を照らすように配置されています。
そして森をバックに建つ十字架
余分なものを全て排除した清らかさ、考え尽くされた配置・平面計画
シンプルなだけに、訪れた人の脳裏に鮮明にこの映像は残ります。
建築家安藤忠雄氏設計の水の教会もこの礼拝堂からインスピレーションを受けたのではないでしょうか。
祭壇もいたってシンプルです。徹底した概念で貫かれている素晴らしい建築ではないでしょうか。