淀屋橋にある国登録有形文化財の近代建築 荒川ビル(1)  インカ帝国の意匠を持つ重厚な外観

大坂淀屋橋に残る近代建築荒川ビル 荒川ビル 多くのガラスファサードの現代ビルが立ち並ぶ淀屋橋界隈ですが、突如街の角に現れる荒川ビルは、その圧倒的重厚感のある外観でドーンと心に訴えてくる力があります。 角地に建つので、この角部分が玄関になっており、玄関廻りの石の装飾が目につきます。 コーナー部分の2階から上は、スクラッチタイル貼りの外壁で最上部には瓦の屋根風の装飾が廻ります。 荒川ビル 玄関の廻りの壁 荒川ビル 石の彫刻はマヤ・インかの装飾をとり入れたようです。 扉は、ガラス戸の外にもう一枚扉が納まられています。 荒川ビル 側面の立面 荒川ビル 壁から露出する石の装飾 石は、竜山石という石で兵庫県高砂産。色は3色あり、荒川ビルでは黄色がかった黄竜山です。 荒川ビル 窓の下端と腰部分の装飾 荒川ビル 窓台納まり 荒川ビル 陰影のあるスリット開口部 荒川ビル もう一面の立面 荒川ビル 外壁の凹凸が、陰影をもたらし、建物に厚みを与える。 荒川ビル 開口部の上部のコーナーを45度に削り、窓型を表現 荒川ビル そもそもこの建物は大地主から不動産業を主軸とした荒川又四郎が、耐火建築の重要性を学び巨額の資産を投じて建てました。 荒川又四郎は、ニッカウヰスキーの創設者竹鶴政孝の後ろ盾になった人でもあり、ニッカウヰスキーの前身大日本果汁株式会社の設立式もここで行われたそうです。 設計は渋谷五郎が基本計画・構造を、本間乙彦が意匠を担当、施工は竹中工務店で昭和2年(1927年)の竣工。築もうすぐ100年