土地の有効利用と歴史的建造物の保全を目指して完成した京橋エドグラン
東京駅周辺の大開発が進む中、昨年完成した京橋エドグランを見に行きました。
小さく区分けされた街区をひとつにまとめる開発は、以前からなされてきましたが、今回はその街区の真ん中を通る区道も含めた開発。区道は廃道しましたが、建物の真ん中を人が通れる通路を設け、地下空間も含めて人の流れを表から裏へと導いています。そして歴史的建造物である明治屋を耐震補強。これからも未来に残す建築として保存・活用しました。大通りを歩いてますと、その明治屋の隣に同じボリュームの外観を持つオフィスがあり、その奥に高さ170mの巨大オフィスが建ちます。
通りにたいしては、大きなボリュームが下がっているので、圧迫感が感じませんし、街並みも上手く構成されていました。真ん中を貫通する通路も広く、見通しが効いて気持ち良い。平成13年にまちづくり検討会が発足し、完成したのが平成28年ですから15年に渡る大プロジェクト。でもこれは大成功ではないでしょうか。
明治屋ビル
明治屋ビルとほぼ同じボリュームの新しい建屋
2つの建物の真ん中を貫通する通路
違和感のないボリューム