美しい日本の建具 仁和寺
寺院に行きますと、日本らしい美しい建具を沢山目にすることができます。日本建築は壁の建築ではなくて、柱の梁、屋根の建築で、壁のほとんどが開閉したり、夏・冬に取り換えられる可動の建具。従ってむかしから建具に関しては、いろいおな変遷をたどって今に至るわけです。
敵の急襲に対して迅速で対処できる蔀戸(しとみど)もそのひとつ。上に吊元があって上に開く扉。いざという時にはバタンと締まり、防犯にもなります。なんせ開口部が100%開放できるので、視界的にも通風にも適した方法ですよね。
今で言うと横滑り出しのサッシですかね。
庭を軽く仕切る塀もなるほどと思います。離れて正面から見ますと一直線に見えた塀もずらして配置されていました。
障子と板のついた建具
格子の割りが細かく美しい
イタリア建築家スカルパも用いていた格子デザイン
皇室の方のみが出入りする勅使門に施された透かし彫り。外部の木で、よく保ってます。
仁和寺には国宝金堂もありますが、今は修理中でした。
こちらは五重塔。重要文化財
お花を持った金剛華菩薩
美しい何とも言えない優しいお顔の菩薩さんでした。