暑い8月を熱くする、力みなぎる建築 日本の家展
いつ完成するのか解らない建築。と言えば、一番最初に思いつくのはバルセロナのガウディ―の教会ですが、それは、技術とコンピューター解析のお蔭で、どうやら先が見えてきました。一方この岡さんの自邸は、まだまだいつできるか想像できない建築。すべてを自分で考え施工までしちゃうのですからすごい。施工しては考え、また施工する。一歩一歩がとてつもない哲学を生む。そんな力が溢れている建築です。今はペラペラな建築が多い中、建築基準法だの、省エネなど、一切を排除し、建築そのものを考える。うーん、これもとても大切なことで、ついつい忘れていた純粋な建築を思い出させてくれました。
コンセプト
そしてもう一人は石山さん。
コルゲートを用いた建築や、それこそ自然を重視したエコな建築なんですが、手の痕跡がしっかり形として残る。
これまた力つよい。
今の世代に無い建築です。
住宅ですから、住みやすさを第一に考えるのは当たり前なんですが、そこに力を注ぎすぎると、こぎれいな建物になります。それはそれで素晴らしいのですが、この住宅展に出ている住宅は、どれも建築家と施主の新しいチャレンジが見られ、それがまた我々の感情を刺激します。チャレンジのレベルはいろいろありますが、やっぱりいつもチャレンジ精神がないといけませんね。