ナノコ・パナソニック照明ショールーム 穴あき煉瓦の外装
ハノイにあるパナソニックの照明のショールームです。
設計はヴォ・チョン・ギア氏。
最初は、木造改修で始まりましたが、内装を剥がすと、柱が無いとか構造上問題が発生。解体して鉄骨造で設計したのですが、とにかくローコストだったそうです。鉄骨にガラスをとめるのはガスケット。お金が無いので一部しか窓は開きません。メンテは外から水をまく方法となったそうです。外壁にはそのガラスの外に穴あき煉瓦を積み、それが綺麗なファサードを創り出しています。
間口が狭い建物ですが、混沌とした街並みにひとつのインパクトを与えています。
見上げ
大きな街路樹。この街路樹を内部から見れるように、ファサードは、煉瓦の奥が全てガラス。
側道まで煉瓦の外壁は廻りこんでいきます。
シンプルな納まり
裏側にはバルコニーが設けられ、そこには樹木が植わります。
正面玄関部分
中に入ると吹抜け空間があり、煉瓦の外壁からの光が美しい
半階下がって玄関方向の見返り
光の筒という感じです。
鉄骨の構造にガラスをはめ込み、その外を煉瓦で覆ったシンプルな建物ですが、表層だけの建築ではなくて、ちゃんと内部スペースの心地よさも作りこんだ建物。ローコストだからこそ、ぎりぎりまで切り詰めたデザインが良い感じです。