こだわり
設計する道具に関しては、あまりこだわりはありませんが、鉛筆だけは、
違います。私が使っているのはスイスカランダッシュのフィックスペンシル
で、ホルダー形式。3mmの6B鉛筆です。とにかく滑りが良く、持ちやすい
この鉛筆は、スイス建築家マリオ・ボッタ氏が使ってまして、それを知ってから私も同じ鉛筆を使ってます。
キラー通りのワタリウムの建物で実施設計した際、何度かボッタ氏とも打ち合わせしました。決して大きな建物ではないのですが、膨大な設計期間を要した建物です。最後にまとめたスケッチも縮小版でも相当な厚さです。しかもどれも密度が高い図面です。日本の色々なややこしい法規にもめげず、常に最高のデザインを出し続ける姿勢、しかも真摯な態度で建築に打ち込んでいました。私が社会人になって初めて接した建物がこのワタリウムであったことは、とても幸せだったと思います。
建築家としてのこだわりの大切さ、厳しいクライアントの要求に対する対応の仕方等多くの事を学びました。今も時々ワタリウムの前を通りますが、当時と変わらぬ存在感を出し続けています。
この投稿へのコメント
<ひげのヒデちゃん>さんへ
素晴しいブログ内容です!
私としてはこういう事が知りたいのです。
日々の設計作業の一部でも垣間見られるのがブログの良さだと思います。
少しで良いので毎日何かをブログアップしてください。
<七里のおじさん> さんへ
ご指導ありがとうございました。
毎日の刺激のため、続けたいと思います。