大地の芸術祭(2)
瀧澤潔作のインスタレーションです。工場の跡を利用し、1階は、ハンガーとTシャツランプシェード、2階はテグスを用いた表現でした。Tシャツランプシェードの脇を歩いて奥まで行くと、大量のハンガーでできた滝が現れます。
遠くでは解りませんが、近くに寄るとそれがハンガーの集積だと解り、唖然。日常に使うものをその機能を外して、別のもの(流れる滝のようなもの)として表現しています。
振り返ると、Tシャツのランプシェードが立体的に吊るされ、魂が浮かんでいるような不思議な感じです。
2階に上がると、テグスという細い繊維でできた天井に驚かされます。
天井が柔らかい雲のような面となり、優しく包んでくれます。風でなびき、光が微妙に変化して、これまた常識を覆す展示でした。
日常見慣れた空間や素材を新しい見地から別のものへと表現すること。そこに新しいデザインが生まれます。