フェニックス・キャンデラ サンタ・モニカ教会
スペインから亡命し、メキシコで多くの建築作品を残したフェニックス・キャンベラ。かれは、構造設計者でもあり、HPシェル構造という構造システムを用いることで美しい曲線を持つ大空間の建築を数多く設計しています。その代表作の一つサンタマリア教会です。
内部は、丸い柱を中心に扇形のシェルが伸び、開口部からはひかりが入り、教会内を明るく暖かく包み込みます。
1960年に出来た教会です。今から50年前。勿論コンピューターもありませんから、手で図面を書き、手で構造計算も行いこれだけの難しい曲面建築を生み出したのです。現場施工も大変だったろうと想像できます。その才能と努力に脱帽です。