安藤忠雄 フォートワース現代美術館
キンベル美術館の隣には、安藤忠雄設計のフォートワース現代美術館、フィリップ・ジョンソン設計のアモン・カーター美術館があります。まず、フォートワース現代美術館を訪れました。
大きな現代アートを展示するため、そのボリュームはキンベルよりもはるかに大きいものです。国際コンペで安藤氏が勝利し、この建設となりました。
カーンのキンベルが内への静寂な空間性を持っているのに対して、ファオートワースは、外との繋がり、水平性を重視した設計となっています。
美術館で外との繋がりを持たせることはなかなか智恵が必要ですが、この美術館、内部展示を見ながら歩いていくと外の水盤が眺められるガラスの展示空間へと導かれ、視界が開けると共にここで大きく気分が変わります。歩いていて、内部と外部が楽しめ、とても楽しくリラックスして展示を巡回できます。
まず、エントランス外観。
ガラスのマリオンとアルミパネルの外壁、それに打放しの柱・屋根で構成されたモダンな建物です。
エントランスから中に入ると一面の水盤というか大きな池が目の前に拡がります。水面は、風により波紋ができ、あくまでも静かで日本の庭園のようです。
コンクリートの箱とそれを包むガラスの箱という2重皮膜の建物です。コンクリート打ち放しのY字柱が、大きなはね出した庇を支え、この建物のデザインキーワードとなっています。
芝生の広場が池の一番奥までつながり、子供達の遊び場にもなります。
何といってもこの浅い池の存在が気持ち良さの全てを決定ずけています。