ルドゥーの製塩工場
1773年から24年にわたり建築家ルドゥーが手掛けた製塩工場です。
当時フランスにおける塩は、税金のかかる高価なもので、その使途は、冬の間家畜に餌を与える困難があったため、肉を塩漬けにする目的であったそうです。従って塩をつくるのは、封建的特権階級の仕事であり、その貴重な塩を泥棒や密輸業者から守る意味で、高い壁で囲まれた要塞ができたのでした。
工場長館を中心にすえた半円形の配置図
ルドゥーは、ショーの製塩工場を更に拡大し、都市としての構想まで練り上げ理想的な環境を作る理論を展開しました。
実現したその製塩工場は、その一部として今も絶大なる存在感を持ちながら大地にどっかりと佇んでいます。
正門
正門の壁に並ぶ「倒れたつぼ」・・・壷から塩が流れている造形の彫刻