東京女子大学礼拝堂・講堂(1)
アントニン・レーモンド設計の東京女子大キャンパス内建物を見学してきました。まず、礼拝堂・講堂。礼拝堂と講堂という機能をまとめた建物で、礼拝堂のパイプオルガンが礼拝堂と講堂のどちらからも聞こえるというしくみになっていました。礼拝堂は、パリ郊外にあるオーギュスト・ペレ設計のル・ランシーの教会を模したものです。スケールは小さいですが、外壁のプレキャストコンクリートを用いたステンドガラスの構成や鐘塔のデザイン、照明まで真似ていて、どうしてこの教会をこのような同じデザインモチーフにしたのか不思議です。東京女子大は、敷地環境がすばらしく大地に建つ教会として街中に建つランシーのものより見栄えは良いです。
プレキャストを用いた外壁は日本で最初ではないでしょうか。
外壁は、当初打ち放しだったそうですが、戦争中はコールタールで黒く塗られていたそうです。戦後白いペンキで塗装されました。
上の2枚は、3年前に見に行ったル・ランシーの教会です。