真竹薄煤竹

竹と一口に言いましても、沢山の種類があり、太さも見え方も全く異なります。天井で用いた竹は、真竹の薄煤竹というものです。煤竹(すすたけ)と言って古民家の囲炉裏の上の天井等に竹を用いていまして、それを縄で縛っていたために、煤がその縄目をきれいな模様にして竹自体に残っている美しい竹があります。しかしこの竹は残っている量が少ないので高級品でなかなか使えません。そこで人工的にその美しさを造ったものが市場にはあります。今回は、その中でも色が薄い薄煤竹を用いて天井に使いました。 障子の鴨居上の欄間部分も竹にして、そこから光が天井の竹を這うように注ぎ込むデザインです。 鴨居を吊る為に竹の中にステンレスの芯を入れています。 大工さんの力技です。