アンビルト建築-1
建築を設計企画して実際に建設されるのは、5縲鰀10案に1件ぐらいの割合かもしれません。一つの建築を考える時も案は、A案から始まりE案、F案までどんどん進んでいきます。全く違う案もあれば、A案から順次わずかな変化を遂げながら最後まで行く場合もあります。一本筋が通った建築は、強くいろいろな案を考える上でも下敷きになります。いわゆるコンセプトというやつです。敷地を見て、そこに住む人の住み方をヒヤリングしていろいろスタディーし、この建築はこの考えで行こうと決まった時は、次々と良い案が出てきます。しかもコンセプトがはっきりしていれば、案は違っていても最終形は自分でも納得いく建築ができます。
それでも、途中でクライアントの気が変わったり、予算の都合がつかなくて断念する場合も多々あるのです。
アンビルト建築も実際に建っていたらさぞ、楽しい建築になったのにというものが沢山あり、今後そんな案もホームページを通してご紹介できればと思います。
計画段階では沢山のスケッチを描きます。その時に考えている建築とは?をそのプロジェクトに当てはめていきます。そしてやればやるほど建築設計の訓練になるのです。アンビルトも無駄な建築ではないのです。
土間のある家のスケッチ