アンビルト建築-2

建築家として、型にはまるパターンと言いますか、例えば安藤忠雄氏のコンクリート打放し仕上げとか、隈研吾氏のルーバーとか代名詞みたいなものを次々に打ち出していくのも良いのですが、あらゆるクライアントに対していろいろなパターンを提示していくのもまた面白く、自分の設計の幅が出てきて訓練になります。突き詰めるひたむきな努力とエネルギーも重要であり、一つのパターンに入る事無く様々な手法・デザインで目指す建築を作るのもまた多くのエネルギーが必要です。肝心なのは、そのデザインの奥にある芯の考え方なのです。 このスケッチは、海岸近くの土地に建つ住宅のエントランスイメージ。クライアントは海でサーフィンを楽しみ、水着で帰宅。そのまま外のシャワールームで砂を落として、浴室直行する生活が希望でした。玄関脇の扉の奥がシャワースペースでその奥に浴室があります。 どこか地中海沿岸の家を想像させるデザイン。 外観はあまり凝ることをしなくても、そこに付ける照明器具がクライアントの好みを表しています。