アンビルト建築-3

内部を考える時は、いつも光の採り入れ方を想像します。直射の光が夏には苦にしかならないので、できるだけ反射した柔らかい光をどのようにして空間に取り入れ、気持ちの良いスペースにするのかということがメインテーマです。光が上手く入れば、風も上手く抜けていきます。 平らな天井が続く中で吹抜け部分から光を採り入れる手法はよくあります。北側道路で南側が隣地で塞がれ、1階リビングに光を入れたい場合は、吹抜けを介して光を落とします。吹抜けは、平らな天井から一気にボリュームある天井の高い空間に変化させ、気持ちも切り替わる大切なアイテムの一つです。 このスケッチの家は南隣地に家が建ち、1階には高い部分から光を入れるしかないため大きな吹抜けを介して明るいリビング・ダイニングとした案です。