富岡製糸場 鉄骨レンガ積構造

世界遺産申請中の富岡製糸場に行ってきました。 明治5年に完成したこの工場は、日本における生糸生産の最初の工場で、設計はフランス人ポール・ブリュ竏茶i。木造の構造で外部にはレンガを積んだ木骨レンガ造建築。そもそも富岡にこの大きな工場を作ったのはここが生糸生産が盛んで、生糸生産に必要な豊富な水があり、機械を動かすのに必要な石炭が近くで採れ、しかも大きな敷地が空いていたからだそうです。 建物配置は、中庭を囲んでコの字に配され、東西に蚕を飼う倉庫、その2つの棟の間に糸を採るための繰糸工場。そのコの字の外に工場で働く人達の寮や診療所、設計者家族の館が並びます。 模型手間の長い壁に小さく空いているのが上・下の写真の入口 東西のマユ倉庫は長さ104m、中央の工場は140mもあります。 沢山の開口は蚕を飼うために風通しを良くする為に設けられた窓。 石の基壇の上に杉の柱が載り、梁と柱の間の壁をフランス積みのレンガが覆うデザインです。 やはり自然素材は経年変化にも充分耐えられる魅力があります。