パレスホテル東京 オフィス棟

パレスホテル東京を建替えた際、全てをホテルとせず、オフィス棟とホテル棟の2つの機能を持つ建物として再建されました。都心の厳しいホテル競争に勝ち抜くと共に、安定した収入源を確保するため、テナントビルを併せ持つ訳です。 オフィス棟のエントランス 天井高さ11mもある大きなエントランスです。ここはクールな感じで、緊張感があります。 1階オフィス棟エレベーターホール。ホテルとの一体感を意識させるデザイン エレベーターホールの床石。良く見ると小さな青い雲母が見えます。 オフィス階の廊下。普通の事務所では廊下は比較的クールな印象のものが多いのですが、ここもやはりホテルを意識し、暖かいカラーコーディネートにしていました。 間接照明と、壁の面一のパネル納まりが設計者のエネルギーを感じます。 事務所空間。天井高さ2.900mで1フロア約600坪だそうです。床は15cmのフリーアクセスフロアーでサッシは省エネを考慮したダブルスキン(ガラスが外と内に2重になっていてその間の空気層を使って空調を行い、熱付加を低減させる仕組み)です。 奥行きは深いところで17m、柱は7.2mで3.6mモデュール。 何といいましても窓からの景色が良いのが最大の売りでしょう。 オフィスの天井も全体ボリュームの関係からどこまで高くできるかが設計のポイントですが、2.9mまできたかという感じです。