震災の傷跡残るいわき市の海岸線
福島原発の復旧・囲い込みの工事は、今も多くのゼネコン関係者の影の力により粛々と続けられています。東京のメディアでは、余り取り上げられなくなりましたが、震災地の状況は回復にはまだまだ遠い道のりです。
福島原発で今も復旧工事にあたっている友人がおり、その友人の案内でいわきの海岸線を見てきました。
この写真は、原発近くのJビレッジから中に入った天神崎スポーツ公園から撮ったものです。このあたりにも沢山住宅があるのですが、今は使われていない状況です。スポーツ公園も週末には家族づれで賑わった環境・景色の良い場所ですが、近づく人もいない状況です。
見えない放射能の恐ろしさを感じるとともに、くやしい思いが吹き上げてきます。
左に見える煙突は、東電火力発電所
あたりは、田んぼが拡がっていますが、田植えをすることはできず、一面黄色いペンペン草に覆われています。
海岸沿いの住宅は、基礎のコンクリートを残して上屋は流され、海岸沿いにその瓦礫が集積されていました。
見える川には今年もさけが戻ってきていますが、まだ放射線の測定検査中で、食卓に上ることはありません。
自然災害は、人智を超えた地球活動の中で起こるので仕方がない部分はありますが、放射能汚染は人間の発達・便利さを求める要求の中で生まれた災害なので残念でもあり、これからは起こしてはならないものであると身にしみて感じました。
原発で働く人達は勿論、復旧を目指して多くの建設関係者が泊り込みで働いています。本当に頭が下がる思いです。