箱根プリンスホテル4-生き物の中にいるようなホール

円形の宿泊・レストラン棟と、エントランスを結ぶホール。 天井は、盛り上がり貝が埋め込まれ、照明によって煌びやかに輝きます。 曲面天井には木が貼られ、センスが光ります。 エントランスから真直ぐにこのホールを進むと階段があり、ここを下ると円形の宿泊棟に導かれます。 エントランス方向を見返したショット この形は、どこから生まれるのでしょう。 村野さんの本で読みましたが、日頃から好きな造形のものを手元に集めておいて、引出から取り出し、眺め触りながら発想していくということです。日頃から感覚を磨いて、好きなもの、これだと思うものを集めておくんです。 これってワクワクするじゃないですか。 両側には村野さんがこのホールの為に設計した椅子・テーブルが並び、ゆっくりと腰を降ろして景色を堪能できます。 足の低い椅子も考え尽くされたもので、座り心地抜群。 柱壁は、インド砂岩が積まれています。目地は太く、石と同じ面。 擦りこまれた手の痕跡が残る感じ。時が経てども変わらない表情を見せてくれます。