建て方 棟上げ-1
我々建築家にとってもクライアントさんにとっても、工事において最も感動するのがこの棟上げの日ではないでしょうか。
長い間クライアントさんと打ち合わせし、図面や模型を沢山作って検証し、施工図面をチェックした後、ようやく3次元で現れる建物の骨格にはやはりいろいろな想いが重なって、心が動きます。
ひとつひとつ出来上がる毎に、空間が構成され、思い描いたものが現れていく。やはり建築は面白いのであります。
木造の場合は、レッカーを使ってほぼ1日で構造材をくみ上げていくので、この1日の変化は、驚くべきものであります。
それにしても鳶さんと大工さんの組み立てる段取りは素晴らしく、バシバシと組みあがっていきます。
鳶さんは梁の上をヒョイヒョイ歩いて、くみ上げていくのですが、私はいつになっても恐くてマネできません。
素晴らしい日本の技術ですよ。