猪股邸ー一つの部屋になる玄関とホール

玄関の扉は2枚で、外は板戸で防犯用。その内側に障子が入っています。 障子を閉めると玄関というよりは、一つの部屋。 夜に障子を閉めておくと、出入りするだけの機能では無く、落着いたひと続きの部屋の一部として意識されてきます。 ぐっと落着きと安心感がでます。素晴らしいアイデア。 床の目地は外まで続き、このように空けておくと、外と内が繫がっていきます。ある時は閉じ、ある時は外部と繫がる。玄関扉や床の仕上げで、これだけの世界が生まれていきます。奥の深い建築です。 床の石は、最近改築された東京駅の屋根で使われた石と同じもので、宮城の天然スレートです。