世界遺産 タマン・アユン寺院を見る その1
バリに残る世界遺産の寺院 タマン・アユン寺院を見ました。
水はバリの人々にとって最も神聖なもののひとつ。山に降った雨が川に流れ、浸透し、この寺院を囲む広大な水路へと導かれ、ここから田園へと流れ、周囲の村の稲作を支えています。ここでも、?人と自然?人と人?人と神が三位一体となって具現化されて、残っており、世界遺産に登録された大きな理由だそうです。
大きなお濠からここの橋を渡って中に入ります。
まず、正面向かって右側にはバリ伝統建築の大きな闘鶏場があります。これは神様に鶏をいけにえとしてささげる場です。
神様には2つの神様がいて、良い神様。悪い神様です。
いけにえは悪い神様への貢物です。
まずは、悪い神様にいけにえを捧げることで、その力を静め、悪い事が起こらないようにします。
バリ島では朝、花やお供え物を毎日道、玄関に置きます。これも同じ意味で地中の悪い神さまに対してのお供えだそうです。
悪い神様にお供えをした後、この2つに分かれた尖塔をいくつか通りすぎ、本殿へと向かいます。
神と人間界を分ける結界。中に進めば進むほど、神の世界へと近づきます。
石と煉瓦の建物。
この造形を見て、フランクロイドライトの設計した帝国ホテルを思い出しました。
彫刻の刻まれた石と赤い煉瓦の構成はまさしく帝国ホテルの構成そのもの。
ライトも影響を受けていたんですよ。
これが辿り着く本殿のゲート。
この中に神様の居場所があるわけです。