ジェフリー・バワ ライトハウス(10)水盤を湛えたパティオと海に抜ける癒しのプール
さて、スパ棟へと向かいます。この建物は新しい建物ですが、バワの精神を実に見事に受け継いでいて、これまた感動の連続でした。
まずは入り口。長い廊下を歩いてきた突き当りにこのスパ施設はあります。
大きな開口部の向こうにはプールが見えます。
手前には光が注ぎ込むパティオ
水盤の貼られたパティオ
この大きさがとてもヒューマンスケールで心地良いのです。
柱間隔は、4.350mm 水盤の大きさは2.550mm、丁度屋根の開いている部分と同じ寸法で作られています。
そして重要なのが天井。4本の柱をつなぐ梁の下端で2.650mm
屋根の先端はそれよりも下がってきます。
閉じられた空間ですが、大きな開口で海へと繋がるので、とても気持ちが良い。
開口部から見える海は額縁で縁とられた絵のようです。
ザブーンと飛び込みたくなりますでしょう?
プールから入り口を振り返りますと、先の廊下に丸い開口が。
スパの帰りも楽しくなる、優れた建物です。