盛岡市 旧盛岡銀行 辰野金吾・葛西萬司設計の煉瓦造建築

盛岡市の保存建築物は沢山ありますが、道路の角地に建つこの旧盛岡銀行の存在感はちょっと違います。 設計は東京駅を設計した建築家辰野金吾、そして盛岡出身の建築家葛西萬司。 煉瓦を積み重ねた煉瓦造の見事な建築です。外部の補修工事は終了し、今は内部の補修・復元工事が行われています。 辰野式ルネッサンスと呼ばれる重厚で気品ただようデザインです。 煉瓦を3重に積み、強度も持たせ、2階の床は木の横架材をかけ作り上げています。 補修復元工事は、資料も基に慎重にひとつひとつ解決しながら行う工事ですが、昔の作り手の手の痕跡を再認識する行為でもあり、発見と驚きの連続ではないでしょうか。 後世に文化を伝えるこういう仕事も本当に大切だと思います。