エネマネハウス それぞれの大学が考えたこれからの省エネ住宅

続いては早稲田大学のワセダライブハウス 水平に伸びる庇とスラブ。水回り、収納を真ん中に集めたフリープランなどはミースのファンスワース邸のようですが、ここもなかなか考えられています。自由な間仕切りによる局所暖房、外周にカーテンのようなファブリックをまわし、遮熱やこれからの技術であるファブリックによる太陽光発電、屋上菜園、井戸水利用、木造大型パネル工法、給湯機能付きまきストーブ等々盛りだくさん。 このファブリックの遮熱や将来太陽光発電利用は、なかなか面白いと思いました。 廃材を用いたパレットによる薄い屋上菜園も面白い技術です。 こちらは関東学院大学のグリーンハット2030という家 縁側や、太陽光の乗る屋根ルーバーを活用した省エネ住宅です。 太陽光パネルをルーバーのように設置。雨水をためて太陽光パネルに散水して効率を15%程度あげ、その水を屋上菜園に利用。気化熱で室内も温度を下げるという機能を持たせています。 1階廻りは石の基壇。これで冬は熱を蓄熱して、室内に取り込み、夏は屋根の水を利用して打ち水効果を狙う。 室内は光を通す断熱財(エアサンドイッチ)を利用した建具を用い、光を通す断熱壁を作り出していました。