掘り炬燵のある和室 畳に座って中庭のもみじを楽しむ
和室はゲストの寝室にも使えるように設計しましたが、掘り炬燵もありますし、掘り炬燵式カウンターがある書院も設けることで、冬の家族を囲んでの鍋や、一人物書きができる勉強部屋としても使えます。和室は中庭を眺められる位置に配置し、掘り炬燵に座って中庭のもみじを楽しむことができます。また、中庭の廻りを廻れるような廻廊も外部に設けたので、この和室を出て、外の空気を吸うことも出来ます。和室で使った材料は天井は杉、造作、枠材は赤松とし、リビングの赤褐色のカラーデザインに合ったものとしました。壁は左官による聚楽壁です。
正面丸い窓のところは書院。その左が床。床柱は杉で床板は拭き漆
障子は下半分が上がる雪見障子
和室からリビングを見ます。視線の抜けが気持ちよい。
和室とリビングの建具(引き戸)を閉めたところ。リビング側は木で和室側は京都唐長の唐紙を貼りました。隣のふすまも唐紙。
唐長の唐紙は、品がよく、僅かな光でその絵柄がわかるデリケートな色合いと文様を選んで頂きました。
床は赤松の拭き漆。天井も入口部分は低くして、リビングとの結界を表現しました。天井のこの部分にも波の文様がある唐紙を用いています。