国立近現代建築資料館 吉阪隆正とU研究室の建築展を見ました。
近現代建築の図面や資料を集め、それを定期的に展示する建築に特化した美術館がこの近現代建築資料館です。海外ではこのような建築資料を展示する場が沢山ありましたが日本でもようやくこの資料館が出来、建築を芸術、文化として展示できるようになりました。古建築に対しては、理解ある日本人も現代、近代建築に関してはまだまだ世間的な理解は少ないと思います。多くの文化的に貴重な現代建築が経済を主な理由に、あっという間に解体されるのをいやというほど見ています。これも文化的価値観が市民の中にもっと広く拡がらないのも一つの原因だと思います。我々建築家ももっと主張しないといけませんね。
ということで、今開催されているのは吉阪隆正とU研究室設計の仕事
旧岩崎庭園からの入り口
建物エントランス
ホール
展示スペースです。
建築に対する吉阪さんの想い。
力を込めた建築には、それなりのパワーを感じますが、やはり施主から設計者そして工務店の現場監督、職人さんにいたるまで、どれだけその建物に気合を入れて取り組んだかが、その建物の中に入った人には五感として伝わります。
どの建物も決して手を抜いたらいけない。ひとりひとりのこだわりが集積したものが建築なので、そこは肝だといつも思います。
多くの図面や、模型、ビデオを見ながら建築に対する考え方が学べる良い企画です。みなさんも是非。