村野藤吾 森田ビルディング 迫力がある四角い窓と黒い外壁のオフィス
続いて訪れたのは、道路交差点に建つ黒い外壁のオフィスビル。大阪船場の中に建てられた森田ビルディングです。ガラスは黒く見える熱線反射ガラス。外壁は、黒い御影石。白い明るい建物が多い中で、この黒い建物はインパクトがあり、ドーンと目に飛び込んできます。設計は村野藤吾。1962年の竣工
よくよく見ますと窓の形が5,6階とその下で異なっています。下は長方形で上は正方形
各階ごとに水平に入る設備換気スリットによって水平方向を出しながらも黒い帯を感じさせるデザインとなっています。1階は御影石が柱型として地面に落ちる縦方向のデザイン。そしてサッシの下部分はガラスブロックの壁。
同じ平面ですが、外壁に微妙な変化を作り、単調さを無くし、軽快感は無く、ずっしりとした重さ、そして存在感を感じます。
7階から上はセットバックしていて、表通りからは余り見えません。
石も光を反射。空の青を映し出します。
黒い塊のような重さを感じる建物
1階廻りの黒い石による列柱を意識させるデザイン
こちらが事務所エントランスです。