金沢市武家屋敷跡野村家の庭園
金沢市の長町武家屋敷跡は、いまでも多くの市民の家ですが、その中で野村家だけが、内部を公開しており加賀藩藩士の格式ある様式を体験できます。その野村家のなかでもお庭は評価が高く、水を引き込んだ庭園は縁側すぐ近くまで持ち込まれ、自然美豊かな物となっています。
玄関の敷石。これを見ただけでも、野村家の藩における地位がわかります。
縁側が廻る座敷を囲い込むようなお庭
大野庄用水の水の流れを敷地内に引き入れ曲水としています。
家の中に川の一部を取り込む日本庭園の素晴らしい知恵と技術が生かされます。
縁側のすぐ下まで水が引き込まれ、水の上に建物が浮いているようにしています。内部から見ても、舟にのって外を眺めるような感じがします。
石や灯篭、樹齢400年の桃やいろいろな野趣のある樹木を取り合わせながら遠近感を表現。拡がりを感じる庭となっています。