那珂川町馬頭広重美術館 地元産杉のルーバーで覆われた平屋の美術館

那須の那珂川町にある馬頭広重美術館に行きました。 建築家隈研吾氏のルーバー建築の代表作との言える建築。 屋根も外壁も木のルーバーで覆われているのは写真で知っていましたが、なるほど美術館自体はしっかりとした壁と鉄骨、ガラスの屋根で守られ、木のルーバーはその化粧材として廻りを囲んだ建物でした。 広い駐車場を手前に奥には山を背負う絶好の立地。 建物全体が見えるエントランス側に後ろの有機的な山の稜線に対して、水平ラインがビシッと決まるすがすがしい外観です。 玄関のアプローチ 大きく開放的なエントランスの開口部からは裏山に続く道が見えます。 こちらは、後ろにある庭からの外観 きれいな地元産の杉ルーバーが屋根に並べられ、光があたり、陰影が見事で本当に美しい。 経年変化で木がグレーになり、廻りの景色とも一体化しています。 木の寿命とか、機能性はありますが、この外部を覆う木ルーバーはあくまでも装飾化粧材なので、朽ちたら取り換えたら良いという考えでしょう。そうする割り切った考えをしたことでここまで美しい建物ができたと思います。 ルーバー壁と屋根ルーバーが伸びるパースペクティブな外壁廻りのディテール