吉田五十八 鎌倉吉屋信子邸 庭の緑を眺めながら進む魅力的なアプローチ
近代数寄屋建築の第一人者でもあった建築家吉田五十八が鎌倉で女流作家吉屋信子の為に設計した住宅。吉屋信子がその敷地、建物ごと鎌倉市に寄贈し今は吉屋信子記念館として週末に開放されています。
狭い道路沿いには美しい塀。そして門が見えます。
門から一直線に伸びるアプローチ。
鎌倉の山を背後にして、やがて建物が見えてきます。
一度クランクして、進むと視界が開けます。
左は、池がある大きな芝の庭
玄関からアプローチを見返したところ
通路は2つあって、右は主動線で、左は勝手口から伸びるもう一つの道
勝手口から玄関側を見ますと
お庭側からみた外観
大きな寄棟の瓦屋根の下に水平方向を強調したデザインの銅板葺きの庇が玄関の方まで伸びていきます。有機的な鎌倉の山や緑に対して水平方向の切れるデザインが光ります。
こちらからみて大きな開口の左が和室で右がリビングの大開口
玄関部分と庭とのあいだには壁が設けられ、しっかり領域を隔てます。
リビングと和室には段差があり、それがそのまま外観に現れています。