宮城県図書館 建築家原広司設計の文化センターとしての図書館
仙台市の泉区にある大きな図書館、宮城県図書館を訪ねました。南面に拡がる緑を建物に導くように、大きなガラス開口部があり、どこからでもその緑が鑑賞できて森の中にいるような感じ。そして閲覧室は閉じられた空間ながら、宇宙船のようなキューブに囲まれた本と向かい合う空間となっていました。宙を舞うキューブとでもいうのでしょうか。さて、まずは、道路側からの外観です。
断面がそのまま立面に現れたような形
そして後ろの駐車場側の立面です。
上部は、ミラーガラス。これだけ長い立面をどうのように設計するかは、本当に悩むところですが、あっさりとガラスの単純な構成でまとめています。
長い立面でしかもボリュームがあるので、相当な圧迫感はありますが、こうしてミラーガラスにしていることで、随分それが薄れています。確かにこの手法もありですね。
足もと廻り。とても長い外部廊下が続きます。
大きなガラスからは、森の緑が見えます。
模型を見ますと、原さんのコンセプトが一目でわかる感じ。
南の高低差のある森に対して低層部は、ガラスとオープンな広場で緑や、自然の土地形態に沿わせ、その森の上にはキューブの筒が伸びていく未来を象徴するようなデザイン。
エントランスです。この余裕というか広々感は、良いですね。
正面の階段は、子供図書室への階段
大きなガラス開口部