外と内が曖昧につながる大きな庇で覆われた半外部空間 京都高山寺 国宝石水院

国宝石水院の廂の間は、日本の建築が持つ内でも外でもない中間領域としての空間を具現化したものです。大きく跳ね出した庇は影を作り、外部にはなたれた開口部からは、自然が飛び込んできます。とにかく気持ちが良い。 小さな善財童子の像が、空間を引き締めます 善財童子の像の上の欄間に架かる石水院の横額は富岡鉄斎の筆 こちらが正面西側 門から入って向きを変えてこの石水院に入ります。 石水院南縁 ここに来ると一気に視界が開け、紅葉の景色が目に飛び込んできます。 室内から廂の間を見返したところ。 切り取られる自然に心が動きます。