設計はスケッチから 中庭と玄関アプローチをつなぐ
門から玄関に入った時に目の前がパッと開けて外が現れる。そんな光景を想っていました。一昨年スリランカのジェフリーバワの建築を見学しに行ったとき、アプローチの巧みなデザインにかなり刺激を受けました。内部と外部が溶け込む場を、エントランスアプローチに設けることで、ワッと気持ちが変わる。そこは外部と異なり、静かで落ち着いた場所です。京都の町屋もいくつか訪れて、同じ感覚を味わいました。それをこの住宅にも取り入れたわけです。
中庭に面するのはリビングと、シューズクローク。
リビングから見た時に、玄関側が2階建てですと、大きな中庭にしないと光は1階リビングにはいりません。従って玄関側(スケッチの手前部分)は平屋です。
天井を低く抑え、視界が中庭の緑に行くようにしました。
できた空間はこんな感じ。
今は、手前に簾を掛け、目線が更に水鉢や、コケの生えた庭にいくようにしています。