こたつとちゃぶ台のある家 林芙美子邸
昭和30年台の生まれの私にとりまして、冬の居間というと堀りこたつとちゃぶ台とみかんですが、今では自分が設計する家でもなかなかそのような居間は出てきません。でも掘りごたつで4畳半で、こたつに入りながら、すぐほしいものが手に届く範囲にあって、暖かく家族で過ごす時間もとても豊かであったなと想い出すわけであります。
さて、林芙美子邸に戻りますが、そんな典型的な居間がありました。ここは6畳
この居間は、広い縁側に面していて、そこからお庭が見えます。コーナーに配置されているので、開放感は抜群
やはり広縁は良いです。
広縁の向こう側に続く部屋は小間
小間の外観
4畳半と言いましても、そこに床の間があり、出窓開口が付き、大きな開口部から庭が見えるので、全く狭さは感じません。
ここは、芙美子のお母さんの部屋であり、書生の寝床でもあり、客間としても使われた多機能の部屋。日本ですねー。