彫刻家安田侃の世界(7) 丘のてっぺんを掘り込んで置かれた「天翔」
今年半年で見た建築空間で最も感動したのが、このアルテピアッツア美唄でした。
広大な自然と大きな空、そこに残された校舎と、安田侃氏の魂が刻まれた彫刻。
訪問者が少ないなかで、じっくりとその空間を味わう事ができました。
自然の中に、彫刻や建築が置かれることで、自然と人工物がお互いに響きあう。そして改めて自然の有難さや大きさを認識できる。
そのような経験をしました。
また、機会を設けて行ってみたいと思います。
これは、丘の上に掘り込んだベンチに囲まれた「天翔」
見る方向で、いろいろな表情を見せてくれます。まるで生きているかのような彫刻。
座ってボーと眺めていますと動き出しそうです。大きな空も認識できます。
こちらは、「意心帰」
縦に置かれた「天秘」
ここまでシンプルなかたちながら、人の心を動かす彫刻家の力量に感嘆しました。