富岡商工会議所 三角屋根が連続する、街並みに配慮した外観
富岡市には世界遺産富岡製紙工場があります。以前、世界遺産に登録される直前に訪れましたが、
製糸工場以外の街には、道路整備もなされておらず、製糸工場以外での街の魅力が乏しいと感じたことを思い出します。
今回久しぶりに訪ねてみて、市をあげていろいろ取り組んでおられるなぁと実感しました。
沢山の魅力を持つ建物がところどころにあるので、それらを上手くリノベーションして魅力ある建築へと変えると共に、
新しい市庁舎を中心とした新しい建築を街に埋め込むことで、新たな魅力ある町へと変わっていく可能性を感じました。
そのひとつがこの富岡商工会議所。設計は手塚建築研究所。
三角屋根の連続する外観。
道路に面する面から奥に長い敷地に対して、三角屋根が連続していく外観です。
メイン道路側の外観。右が商工会議所。左は昔の蔵を改修したギャラリー
こちらが、後ろの道路側外観。右に通路があります。
三角の屋根をつなげていった側面外観。ガラスが、ひし形木構造体にはめ込まれています。
ガラスの入ったこの面は、西日があたるので、室内側には簾のような木細工がデザインされています。
模型。奥行が長い敷地に、街並みを考慮した三角の屋根が連続するもの。
三角の大きさは、内部諸室の機能に沿った大きさで分節されています。