針尾無線塔(旧佐世保無線電信塔)その(2) 高さ137mのコンクリートの塔の中

3本ある針尾無線塔の中で、137mの3号塔は、内部を見学することができます。 やや、小高い丘の上へと歩いていきます。 近づくにつれて、そのコンクリートの筒がいかに大きいか認識できます。 こちらが、入口。 機能一辺倒と思いきや、エントランスのこの部分は、アーチが用いられ、デザインされていました。 大きな両開きの鉄の扉を開けて中に入ります。 綺麗なコンクリートが打設されているその筒の中に、鉄骨の階段とアンテナ線を張るおもりが置かれていました。 今は、赤い航空灯がつけられているので、定期的に点検するそうですが、その時はこのはしごをひたすら登るということです。 電波塔には一定の間隔で小さな光採りの開口が開けられていて、そこからの光がライン状に塔内部を照らします。 それにしても、すごい高さ。これだけの高さのコンクリートをまっすぐ立ち上げているのですから、なかなか構造的にも大変だったと思います。 外から見ると、水平ラインがいくつも重なるように造られているのが解ります。1回のコンクリートは高さ1m36cmの型枠を丸く組んで打設。 それを100回繰り返しながら、徐々に先を細くしています。密実に打設されているので、打ち継ぎ部分からの錆も見当たりません。手で押し固めて打設されたコンクリートは、耐久性も十分というわけです。 こちらは、正式な入口。 鉄骨のアーチが今も健在。鉄の成分の良かったのですね。100年もってます。