沢山の柱が並ぶ大きな屋根をもつ建築 今帰仁村中央公民館
沖縄本島の名護市から車で30分ほど北に進んだところに今帰仁村があり、そこの公民館を訪ねました。
設計は象設計集団。
真ん中の広い芝生の庭を囲むように赤い柱が沢山並び、大きなコンクリートの有機的な形態の屋根がその上に載ります。
その大きな屋根の下にいくつかの部屋が点在し、その間は、壁やガラスの無い、外部空間。
その屋根のかかる外部空間に椅子が置かれ、そこに会話が生まれます。
風が抜けていく、気持ちの良い場が作られ、人が集まる。そんなコンセプトを基に造られた公民館です。
地域性やそこに住む人たちの行動パターンを研究し、自分たちの足で廻ることで、肉体化される。
建築は、環境のひとつであるという考え方。
これからの建築の進むべきひとつの方向性を示してくれた建築です。
当初はこの大屋根の上にローズウッドの棚が載り、屋根緑化がされていましたが、今回訪問した際は、
その屋根緑化が残念ながら見られませんでした。
赤い色に塗られた柱は、とても印象的ですが、沖縄の伝統的な色でもあり、違和感は全くありません。