志摩観光ホテル(3) 船のキャビンのようなユニットバスルーム
ホテルゲストルームで大切なのは水廻り。当時としてはかなりのゴージャスなものです。
洗面・浴室に入ったイメージは柔らかい優しい感じ。
まず、FRPの壁に水がかかりにくいところには木パネルが用いられています。
洗面カウンターは柔らかいカーブを描きます。
鏡の淵も見事な曲線。そして鏡の上の天井に開けられた間接照明の開口部も曲線。
鏡の両側に付く、ブラケット照明は村野さんデザインのオリジナル照明で、これも曲がったガラスが付いています。
写真には写っていませんが、バスタブの天井部分にはダウンライトがあるのですが、それもただ掘り込んだダウンライトを付けるのでなく、
四角い穴に対してひし形になるように四角い照明が付いていました。
ホッとできる洗面スペースですから、インテリアも曲面を用いて柔らかさと優しさを求めたのでしょうね。
いやー、良く考えられてます。